落ちこぼれ中学生、月野うさぎはある日しゃべる猫、ルナに出会います。ルナはうさぎに変身して妖魔と戦え、と言うのです。なんとうさぎは月のプリンセス、セーラームーンの生まれ変わりだったのでした。
うさぎは前世で親衛隊であったセーラー戦士達と出会い、やがて親友となって共に戦っていくことになります。
セーラームーンは原作の漫画よりもアニメの方が圧倒的に面白くまたボリュームもあります。アニメは無印から始まってR、S、SuperS(SSと言われる)、そしてセーラースターズ(SSSと言われる)の五作が発表されています。
セーラームーンの魅力には様々なものが語られていますが、私は第一に「主役はあくまでも女の子」という点をあげたいと思います。セーラームーンでは世界征服というお約束な野望を抱く悪者によって様々な事件が起こされます。
もちろんその事件はお約束として必ずセーラームーンの周囲で起こるわけですが、彼女たちはどんな事件も自分達で解決します。だいたい毎回地場君がタキシード仮面だの月影の騎士だのという恥ずかしい格好で恥ずかしい登場の仕方をして彼女たちを助けに来ることは来るのですが、実際に事件を解決することはなく、事件解決そのものはかならずセーラームーンとセーラー戦士がやりとげるのです。
この辺は従来の「男は守るもの」「女は守られるもの」というパターンから大きく外れたところであり、私が気に入っているところでもあります。
私は無印、R、S、SSまではすべて観ましたが(最近セーラースターズに手を出しはじめた…)、やはり一番話として面白いのは無印セーラームーンですかね。絵的にはかなり荒いのですが、やはりパワーがあります。音楽としてはRの音楽がいちばん好みにあっているようです。
ちびうさが前面に出始めてからは…やっぱちびうさはセーラームーンの一員じゃないよなぁ。
あとセーラームーンで気に入っているのはそのお約束ぶりと、それを時折破るタイミングです。セーラームーンでは『戦隊物』で義務づけられている(と思う)、ティアラをつけただけで正体がわからなくなるところとか、事件は必ず彼女たちの周りで起こるとか、変身の際のせりふはきちんと最後まで聞いてあげるとか、最後は必殺技を決めるところとかのお約束が取り入れられているのですが、ごくたまに変身してる最中にレイちゃんにケリを入れられるとか、必殺技がスカるとか、かっこつけて出てきたタキシード仮面が無視されるとかいう変則的な演出が入るのです。これがたまーにあるので毎回の変身シーンもおろそかに見ることはできません。
さて…最新の実写版セーラームーンですが…これに関しての論評は差し控えさせていただきます。諸々の事情をご了承の上、ご理解下さい(笑)。
白鷺館別館の『いまさらセーラームーン』に素晴らしい考察がありますので、一度読んでみることをお勧めします。
人の山田様が見てる
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