検索

メインメニュー

天地無用！魎皇鬼

紹介

　柾木天地はとくに変わったところもない高校生…のはずでした。しかし夏休みのある日、天地は祖父のいいつけに背いて柾木神社に封印されているという『鬼』の封印を解いてしまいます。

　ところが出てきたのは鬼ではなく、銀河中の指名手配犯、女宇宙海賊の魎呼でした。しかし彼女は天地に懐いてしまい、柾木家に居座ってしまいます。

　そこに現れたのが、かつて魎呼を追って姿を消した兄であり婚約者である遙照を700年もかけて探してきた阿重霞。そしてその妹である砂沙美でした。阿重霞はやがて天地に恋心を抱くようになり、魎呼と激しくぶつかりあうことになります。

　かくして彼女たちもまた柾木家に居座ることになります。やがて銀河パトロールの美星、天才科学者の鷲羽も柾木家に住み着き、天地を巡る恋のさや当てもどんどんと加速していきます。

　しかしその裏では陰謀が動き出していたのです。

レビュー

　『天地無用！』も第一期のOVA6巻から始まってスペシャル、第二期OVA、プリティサミー、TV版、新天地などと展開していますが、私が認めるのはOVA本編とスペシャルだけです。プリサミはまあお遊びとして、新天地などははっきりいって『天地』ではありませんね。天地のキャラを使ってあかほりもどきの事をやっているとしか思えません。観だして五分で借りたことを後悔した作品というのもそうはありません。

　しかし第一期の『天地無用！魎皇鬼』はたいへん面白い作品でした。渋いオープニング、緻密な描きこみ、ぶっ飛んだキャラ、どれをとっても最高でした。最初天地を知った時は「また美少女を出して三角四角関係をやってれば売れると思ってる作品やろ」と思っていたのですが、実際観てみるとこれが結構ギャグとシリアスのバランスが良く、無闇にラブコメに走らず、抑えのきいた良い作品だったのです。私は天地を見るためにLDプレイヤーを購入したくらいに好きでした。

　もし天地を見たことのない方がいらっしゃいましたらとにかく第一期は観ても損はないと思います。テレビ版はまあなかったことにするか、全く別の作品だと思うようにしたほうが無難かと。