独特な言葉に対するこだわりが光るSF作家、神林長平さんの人気作、『敵は海賊』シリーズのうちの一つ、『猫たちの饗宴』をアニメ化したものです。
ラウル・ラテル・サトルは広域宇宙警察監査機構・対宇宙海賊課、通称「海賊課」の一級刑事。宇宙で犯罪を犯す者達を「海賊」として取り締まる海賊課は取り締まる相手よりも凶悪と言われ、敵からも市民からも嫌われる存在でした。家族をすべて海賊に殺されたラテルは海賊を殲滅することだけを目的に生きています。そしてコンビを組むのが黒猫型宇宙人のアプロ。驚異的な身体能力と、人間の感情を凍結するという能力を持ちます。性格は享楽的で食欲旺盛、海賊を殺すのも大好きです。コミカルなんだけど残酷で、(少しは)常識的なラテルの頭痛の種です。
そんな二人と、彼らが乗り込むA級知性体でもあるフリゲート艦ラジェンドラが、海賊退治に奔走する、そういうお話ですが、神林作品である以上単なるドタバタでもアクションでもありません。
アニメも原作を知らない人にはなんのことだかさっぱりわからない作りになっていますので、まずは原作から読みましょう。
かなり良い出来でした。原作の難しいところはとりあえずおいといて、コミカルでかつシリアスなテイストをうまく抜き出していると思います。さすがに神林長平さんの言葉を映像にするのは無理なんでこれはなかなか良い判断でしょう。
ただどなたかも言われてましたが、ヨウメイの顔色がちょっと悪すぎるのでは…。冷徹な人ですが、血色が悪いというイメージはないんですけど。あれじゃ死人です。
人の山田様が見てる
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